俺が待ち合わせ場所に行くと、もうすでに縁寿はそこに居た。
縁寿は俺に気付くと、手を振る。
そして俺と一緒の筈の人物を探す。
しかしその人物は居ない。

「……天草は?」

思わず出てしまった第一声だろう。
だって彼も来るはずなのに、俺が連れて来ても良いか?と訊いてきたのに。
縁寿は訊かなくても良いのに、と笑ってくれたのに。

「いや…何て言うか。……怖くて誘えなかったんだ」
「何が?」

(あ、)

縁寿に問われて、内心で声を上げた。
俺はごくっと唾を飲み込む。
言わなきゃ良かった。
だが、言ってしまった以上、答えなきゃいけない。


「俺が、家族の事とか話してる時の目が。それで……誘えなかった」


まるで、憎むように。恨むように。
今にも―――俺達を殺しそうな、殺意の籠められた瞳が。

「ふーん」

縁寿はあの場に居なかったから、一言で片づけられるんだ。

(天草は、なんであんな目を?)
(俺の事が気に食わないのだろうか…?)


その平行線が交わるのは、いつ?

「まあ、良いわ。お兄ちゃん、行きましょう?」
「あー、ああ」





素敵小説サイト様 水蜜桃 様の雁ヶ音様から715hitのキリバン小説をいただいてしまいましたっ!!どうしよう!!
天戦ですよあまばと!!!
サイト傾向はほのぼのギャグなんですけどダーク系とキチク系がだいすきなんです…!!(自分じゃ書けない)
本当にありがとうございましたっ!!!